飲み過ぎ注意なプロモーション
- #Case study
このような状況の中、世の中はまたも自粛ムードが広がり、休日も家で過ごすなんて人は海外でも多いようで、中でも問題になっているのがアルコール依存だそうです。
家の中だと人の目が気にならない、終電とか気にしないでいい、そのまま寝れる、外に出れなくてストレスが貯まる等々、ついつい飲み過ぎてしまう人が多いようですね。
そこで今回は、コロナ禍のアルコール関連のプロモーションをご紹介したいと思います。
①AGUILA(コロンビア/食料品)
タイトル:
CRAVING SIXPACKS
内容:
空きっ腹にビール、を回避させる
コロンビアのビールAGUILAは、新型コロナウイルスの影響でデリバリーでの売り上げが伸びました。
しかしビール会社としては喜んでばかりはいられません。
責任あるアルコールの販売とは言えないからです。
現代ではコロナ禍かどうかに関わらず、消費者の健康を考えずにアルコールを販売することは、責任感がないとみなされます。
消費者が飲み過ぎにならないよう、アル中にならないように心がけなければいけません。
だからデリバリーでの注文が増えるということは、嬉しい反面で懸念材料が増えたということになるのです。
そこでAGUILAは考えました。
コロンビアでデリバリーのビールを注文する時、多くの人はRappiというアプリを使うそうです。
そこでこのアプリを使って注文されたビール(6本パック)をデリバリーする時、いつもとは違うパッケージにしました。ハンバーガーやピザやフライドチキンを持ち帰る時の箱に、ビールを詰めたのです。
お客さんがこの箱を開けると、もちろんビールが入ってます。
それと同時に、お客さんの目には箱にプリントされたRappiで使えるクーポンが目にとまるという仕組み。
このクーポンを使えば、ファストフードが安く注文できます。
結果的にRappiも儲かるし、ファストフードも売れる。
お客さんは空きっ腹ビールで体を壊すことを防げるかもしれませんね。
ビール会社も外食産業も、ユーザーもWIN-WINなプロモーションでした。
②Alcohol and Drug Foundation(オーストラリア/NPO)
タイトル:
You haven’t been drinking alone
内容:
もしも子供が真似したら…

「みんなー、揃った?」と呼びかける女の子。
「オイッスー」と、そこへ入ってくる男の子。
「オイイイイイイイイイッスゥーーーーーーー」
「近い近い近い」
他の子どもたちも続々ログインしてきます。
「もうロックダウン生活にはウンザリだよー」

「私らがなんで飲んでるか、みんな(視聴者)はわからないわよね。」
「ほどほどにするのがマナー、って言うけどねー。」
「ま、飲んじゃうよね。」
「おーい タクシー!」
「あ、家だからタクシーいらねぇか。ガハハ!」
「マット、最近どうなのよ」
「ビール腹がやべぇ」
「二日酔いやばいわー」

「マジ会えないの辛いわー」
「俺箱買いしちゃったもん ホラ」
「やべぇ、空いたグラス溜まりすぎwww」
「あれ、もうテッペン回っちゃった感じ?」
「いろいろ気にしないでいいのマジ最高ー! もっかい乾杯しよ!」
「カンパーーーーーイ!」
『ステイホームで気ままに飲めるようになった、と思っているあなた。本当に“ひとりだけで飲んでいる”と思っていますか?』

③米国運輸省道路交通安全局(USA/政府機関)
タイトル:
You Can Run, But You Can’t Drive High
内容:
ハイなら乗るな
小屋から飛び出てくる二人の男。
それを追うのは、斧を持った覆面の男。
二人は逃げます。
しかし、殺人鬼は確実に近づいて来ます。
そんな時に、逃げている男性はこんなことを言い始めます。
「複数の研究により、マリファナが判断能力を遅らせることがわかっています。」
ん?何の話?
と、そんなことお構いなしに逃げる二人。
ガソリンスタンドに逃げ込むも、女性店主は店内で知らぬ顔。
二人は停めてあったピックアップトラックを見つけ、運良く鍵も見つけ、あいつからの逃走をはかろうとしました。
そこで男は気付きます。
オレ、運転できないわ。だって、葉っぱやってハイだもの。
慌てて運転席と助手席を入れ替わり、無事に殺人鬼から逃げることができましたとそうな。
大麻が合法な地域はありますが、そういう地域でも大麻使用状態での運転はNGですよと訴えているのです。
そもそも大麻が非合法な日本からすると、ちょっと驚きのプロモーションではありますが、アルコールに置き換えてみても楽しめるプロモーションです。
まとめ
皆さんはアルコールの量増えてますか?
今のご時世ストレスが貯まることも多いです。
ストレスの解消法は人それぞれですが、飲み過ぎには注意したいですね。
日本でも外出自粛・巣篭もりで飲酒量が増加し、依存症のケアに取り組む一般財団法人には、3月下旬頃から飲酒に関する相談件数が増加しているようです。
なんでもオンライン飲み会が流行している最中、オンライン断酒会なる取り組みが開かれているとか。
世の中が変わろうとしているとき、新しい何かが生まれ、その何かが人々の生活に良い変化を起こしますが、それと同時にネガティブな変化も起きてしまうということかもしれませんね。
飲んだら飲まれるな、ということで、適度な飲酒を心がけてこのコロナ禍をサバイブしましょう。