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お金を払ってでも見たい広告とは

  • #Case study

【ブランデッドコンテンツ特集 Vol.03】

企業とブランドについて、様々な観点から考察していく
ブランデッドコンテンツ特集の第三回目。

昨今、YouTubeの有料版「YouTube Premium」では広告なしで動画や音楽などを楽しむことができるようになりました。消費者はお金を払ってでも広告を避けるようになりました。
今までは広告枠を買えば同時に観客の時間を買えていましたが、そもそも貴重な時間を売ってくれない観客やプラットフォームが出てきているということです。
そこで鍵を握るのがブランデッド コンテンツ。

カンヌライオンズ審査員15名が2017年に執筆した書籍『ブランデッドエンターテイメント』では次のように語っています。
※ブランデットコンテンツ =ブランデッドエンターテイメントとも呼ばれる。


【時間獲得競争時代にブランドが観客の時間をいただくための新しい手法論が「ブランデッドエンターテイメント」です。「ブランデッドエンターテイメント」って一体どんなプロジェクトのことなのか? 一言で言えば、エンターテイメントコンテンツにブランドのメッセージを乗せて顧客に届けるものです。つまり観客が貴重な時間を使ってエンターテイメント性のあるコンテンツやプロジェクトを視聴、体験した結果、ブランドメッセージの伝達、ブランド好感度の向上、商品購買などが達成される、ブランディング・コミュニケーション手法です。
そして最高のブランデッドエンターテイメントは、「お金を払ってでも見たい広告」だと思います。】

引用:https://brandedentertainment.jp/

企業からの広告主体のメッセージではなく、コンテンツ主体の広告を今回も紹介していきたいと思います。

①Apple (UK/自動車)

タイトル:
Shot on iPhone 12 Pro Max
Chinese New Year – Nian

内容:
中国の春節を記念した、iPhone 12 Pro Maxで撮影されたショートフィルム

 

 

 

 


言わずもがなですが、ショートストーリーを描きながら、まさにiPhoneの魅力を伝えている動画です。
メイキング映像を見るとより顕著で、何百万円もするカメラではできないiPhoneならではの手軽さと、面白い手法が見えてきます。

 


ジンバル撮影はもとより、

 


車椅子の車輪につけて、

 


水の中や、

 


怪物の口の中も。

 


iPhoneの魅力を存分に生かし切っています。
2019年、2020年のショートフィルムも魅力的で、映像の画質は申し分ないです。

 

2020年ショートフィルム iPhone 11 Pro

 
2019年ショートフィルム iPhone X

②LEGO(デンマーク/玩具)

タイトル:
『レゴ®ムービー』

内容:
LEGO®でアドベンチャーを描いた長編映画

 

 

 

 

 

 

 

 


全世界で500億円以上の興行収入を稼いだ、レゴ・ザ・ムービーはブランデットコンテンツ の最たるものだと思います。

 


お金を払ってでも見たいコンテンツであり、見終わった後にレゴを買って帰りたくなるようなコンテンツです。

まとめ

エンターテイメントとブランドメッセージが掛け算になって観客を楽しませながら、同時にブランドの課題を解決するブランデッド コンテンツ。
それは、消費者・ターゲットと考えるのでなく、まずは映像を楽しもうとする観客と捉えなおし、アプローチもしくはコミュニケーションしていくことが重要になってくると思いました。
見せる広告から、見にくるコンテンツ(広告)の制作が求められていると感じました。

Planner / Marketer

TAKEI Shota

武井 祥太

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