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持続可能な未来への企業メッセージ

  • #Case study

【ブランデッドコンテンツ特集 Vol.04】

企業とブランドについて、様々な観点から考察していくブランデッドコンテンツ特集の第4回目。
今回のテーマは「持続可能な未来への企業メッセージを取り上げます。

①KLM オランダ航空(オランダ/航空)

タイトル:
Fly Responsibly(責任ある航行)

内容:
100周年を迎えたKLMが次の100周年に向けて、持続可能な航空会社となるための決意を表明するブランデットムービー。

 

 


子供たちの世代も世界を飛び続けられるように…。
KLMオランダ航空は、いま取り組むべきことを
”Fly Responsibly”というキーコピーと共に
人々に呼びかけるブランデッドコンテンツを制作。

 


「飛行機だけではなく、鉄道も上手に活用しましょう」
などと、利害関係を超越し、大目標へと向かっていく
ことの必要性を呼びかけている。

 


動画の最後に、実はミニチュアを使った演出だったことが
明かされるというギミックも洒落ている。

 

 

②Sendle(オーストラリア/物流)

タイトル:
The Sendle sticker

内容:
荷物を送る際、ガスマスク姿の動物たちを描いた「切手風ステッカー」を小包に貼り、スマホで撮影・タグづけし、SNSにアップすると、国営オーストラリア郵便がその荷物を運ぶことで排出される二酸化炭素量を、Sendleがオフセット(CO2削減活動に投資し、排出分を埋め合わせ)するという施策。

 

 


キャンペーンスタート後、18日間で、オーストラリア郵便の「100%カーボン・ニュートラル」
(年間4億4,500万トン分のCO2のオフセット)が実現。

 


また、自社だけではなく、
利用者全体、国全体で持続可能な環境をつくることの
重要性を伝えることにもつながった。

 

 

③Apple(アメリカ/ コンピュータ)

タイトル:
気候変動に対するアップルからの約束。

内容:
既に企業活動においてカーボンニュートラルを達成しているアップルだが、事業全体、製造サプライチェーン、製品ライフサイクルの全てを通じて2030年までに気候への影響をゼロにすることを約束する動画。

 

 


生まれたばかりの赤ちゃんに、10歳の誕生日には
カーボンニュートラルを達成することを約束する…
というシンプルなメッセージで構成されたプロモーション。

 


それは、「ささやかな囁き」で語られるアップルの
コミットメントが、実は、とてつもなく壮大なスケールの変革を
示すアナウンスだということ。

 


そこにアップルのセンスとブランド力を垣間見える。
この動画の作り手は「声を大にして宣言すること」が、
逆に白白しくしく見られる…ということがわかっていて、
あえてそうしているのだ。

 

 

まとめ

”サスティナブルなブランドイメージを画策する企業”と”そこに共感し、商品購入やサービス利用へと突き動かされる大衆”という構図を、やれ「ポーズだ」「ファッションだ」などと揶揄されないためには「表面的なイメージづくり」に終始せず「行動がしっかりと伴うクリエイティブ」をつくること。
そして、人類共通の課題に向き合い自社の利益を越えた公共意識の存在が重要だということが、今回の事例から見えてきた。

Planner

TANAKA502

田中502

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