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バーチャルと現実の融合

  • #Case study

バーチャルと現実の融合

本日のテーマはバーチャルと現実の融合。
まずは以下のCMを。

 

 
皆さんはバーチャルヒューマンという存在をご存知でしょうか?
上記GUのCMにもバーチャルヒューマンの「YUユウ」が出演者の一人として登場します。

 
今回はバーチャルヒューマンにフォーカスしながら未来のプロモーションについて考えていきたいと思います。

 
バーチャルヒューマンの定義(Wikipedia引用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E4%BF%B3%E5%84%AA
バーチャルヒューマンまたはデジタルクローンとはコンピューターで生成された画像や音声を用いて、実際の人間と見分けがつかないよう生成された人物およびそれらを生成する技術である。

①YU(ユウ)
【衣料品の製造小売業 GU ブランド バーチャル ヒューマン】

内容:
キャッチコピーは、
「身長158cm。
彼女が、ファッションを、もっと自由にする。」
特設サイトの言葉を引用。


https://www.gu-global.com/jp/ja/feature/virtual-model-YU/women/pc/
「いわゆるモデル体型でなくても、あなたに似合うトレンド服や着こなしがあることを証明するために。GUは女性200人を計測し平均体型を算出。そのデータを参考にバーチャルヒューマンを作成しました。今後は、平均体型に限らず、様々なチャレンジをおこなっていきます。」

 
このバーチャルヒューマンの面白い点は、ランダムに選出した17歳~33歳の日本人女性200名の対象者から計測したデータを元に形成されている点です。単に美しい容姿を求めた結果としての存在ではなく、「モデルさんとユーザー自身との体型のギャップ」という悩みを解決する存在として生まれた点です。

 

 

②佐々木美優(ささきみゆう)
【美容脱毛サロン ミュゼプラチナム バーチャル ヒューマン】

内容:
美容サロン業界で初めてバーチャルヒューマンをプロデュース。バーチャルヒューマン「佐々木美優(ささきみゆう)」を、「ミュゼアンバサダープログラム」の公式サポーターに任命。
インスタグラム
https://www.instagram.com/virtual_miyuu/

ポイントは顔だけバーチャルという点。バーチャルヒューマンを演じる人間が現実に存在しているため、現実の世界の人間との接触も可能となり、よりリアリティのある表現・演出が可能となります。ちなみに佐々木美優さん、千葉県出身で大学進学を機に上京し、現在は都内で姉と2人暮らし。という設定らしいです。他にも細かくペルソナが設定され、ターゲットに近しい人物像を作り上げている点が面白いです。

この顔だけバーチャルは結構流行りみたいで皆さんもご存知かもしれませんが、バーチャルヒューマンの「imma(イマ)」が有名です。immaのルックスは「外国から見た”好きな日本人”」みたいで、プラダのモデルとしても活躍しています。

【imma インスタグラム https://www.instagram.com/imma.gram/?hl=ja
若者間で流行っているフィルム感のある写真との合成技術が秀逸で、あたかも存在しているように感じてしまいます。

 

③Rozy(ロジ)
【韓国バーチャルインフルエンサー】

内容:
Rozyはインスタグラムで5万7,000人以上のフォロワーを持ち、ミレニアル世代とZ世代から支持を集める、韓国で最初のバーチャルインフルエンサー。Rozyの顔は韓国の10~20代の若者が最も好む特徴を分析されて作成されました。

注目すべき点は、スポンサーの数です。
保険会社の新韓ライフの広告モデルとして起用されて以来、テレビCMのほか、バスを含む公共の場にも活動の幅を広げ、00社を超えるスポンサー契約で大活躍中です。

 
生命保険会社・新韓ライフCM
https://vimeo.com/577891171

 

特質すべき点は、永久的に変わらない存在であるということ。容姿を含め永遠の22歳であるということです。
またバーチャルインフルエンサーのメリットがすごい。

・撮影場所についてはコンピュータグラフィック技術を活用して、その都度生成可能。パンデミックで移動が制限されてもバーチャルインフルエンサー活動に支障を来すことはない。

・現実の芸能人とは異なり、スキャンダルが原因で活動休止になる恐れがない。

・バーチャルインフルエンサーは永久的に年をとらない設定となっている以上、加齢に伴う病気による入院や死亡の可能性はほぼゼロ。

まとめ

・企業の情報発信を担うバーチャルインフルエンサー が1企業に1人の時代。

・自身が有名になるのではなく、アイドルグループを作るようにバーチャルインフルエンサーを育てる時代。

・映画・ドラマの出演者が全てバーチャルヒューマンとなる時代。となれば、演技指導、衣装コーディネート、メイクアップなど3D上での新たな職業誕生。アプリケーション操作だけではないスキルが求められるとともに、今以上に職業間の垣根が消滅。

・現実世界の芸能人と、バーチャルインフルエンサーとの決定的な違いとは一体何なのか?今後の芸能人に対して見出される新たな価値観に期待したい。

Planner / Marketer

TAKEI Shota

武井 祥太

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