企画の「き」VOL.8
- #Case study
近年では、様々な形状のモニターを比較的安価に設置することができるようになり、
設置場所の自由度が格段に広がってきました。
また私たちはいま、映像をつくるだけではなく、それを見せるための空間も含めて提案するフェーズにあります。
こういう場所にこういう動画を演出したいという発想を膨らますことが大切です。
今回はそうした観点で、新しいデジタルサイネージの設置場所を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
問い
これは既にあるサービスですが、例えばエレベーター。忙しい人でも必ず、足をとめます。
広告料によるマネタイズのため、設置費・端末費ゼロ円で提供するスマートディスプレイ。
高画質な防犯カメラを内蔵していることで、 犯罪やトラブルを抑止。
普段は企業等のCMを流すことで広告効果も見込め、紙に印刷して貼りだすことなく、マンションなどの管理情報を提供することも可能。
画面はCMだけでなく様々な映像を流すことができます。
オフィスビル、マンション、ホテル、商業施設等用途に応じた映像を流すことが可能。
エレベーターの付加価値と、利用者の満足度を向上させる。
事例
トイレをゲーム化する「セガ・トイレッツ」
スピードセンサーで計測された尿の勢いや量で遊ぶゲームを内蔵可能。
例えば、尿の排出量の順位を競う「溜めろ!小便小僧」。 尿の勢いを前回使った人と競う「鼻から牛乳」等がある。
縦⻑モニターをトイレの個室内に設置
パナソニックが開発した案内ロボット
日本語・英語の2カ国語でトイレやエレベーターへの移動案内をするロボットにデジタルサイネージを搭載。
成田国際空港で実証実験を行い、固定型のデジタルサイネージと比べて3倍以上の注目を集めたという
電光表示版の真下に同じデザインで取り付ける
ファーストフードのトレイマット
映像をピンの形をした小型ロボットがプレゼンするデジタルサイネージ
まとめ
デジタルサイネージの企画づくりは、それが置かれる場所で考えること。
どの時間にどんな人がどれくらいその広告を目にするのか。 また周辺環境はどのような状態になっているのか? 静かなのか、それともうるさいのか? 目立ちやすいか、それとも目立ちにくいか? 地図やグーグルだけでは見えないことが、 その場所に自ら身を置くことで、初めて見えてくる。 そう思います。
また、日常的にここで映像を流したらなんだか面白そう・・・。 そんな視点を持って、街に繰り出すと、 場を起点に、動画の企画へとつながる可能性だってあるのです。