心を掴むキャッチコピーって?
- #Case study
本日のテーマは「心を掴むキャッチコピー」
分かっているつもりでいるけど、無意識に見せる側の立場だけで言葉を考えてしまう。
「俺ってかっこいいだろ」そんな発言をする男性には女性も振り向いてはくれません。
振り向かないならまだしも「気持ちが悪い、この人」なんて思われてしまったら、逆効果です。
今回は、凝り固まってしまった頭を楽しくほぐしていきましょう。
まずはこちら。
下のキャッチコピーは何を伝えるためのキャッチコピーでしょうか?
一度みんなで考えてみましょう。


正解は居酒屋さんの求人広告です。
2016年、大阪市阿倍野区にある「文の里(ふみのさと)商店街」では、商店街の活気を取り戻そうと商店街のPRポスター約200点を、電通関西支社に依頼して制作しました。制作したのは電通関西支社の若手クリエーター60人。そこで制作されたポスターが斜め上をいくということで話題になりました。その一つがこのポスターです。
「居酒屋の求人」ということが分かりやすく表現されているとともに、求人を出している側の「人となり」のような性格まで滲み出てくるようで素敵です。
キャッチコピーの大きなポイントは2つ。
「何を伝えるのか?」=「What」
「どのように伝えるか?」=「How」
「How to say」は無限思いつきますが、どんな切り口で語るか「what to say」は限られます。
事例を見ながら、アイディアの引き出しを増やしていきましょう。
①なにわ小町 (ファッション)
一見、企業理念、教育論的な内容に見えますが、
新世界市場「なにわ小町」というふんどし屋さんのキャッチコピーです。
商品を別視点から捉えてみるといった手法です。
全く違うカテゴリーと組み合わせることで新しい世界観がそこに生まれる上手い例です。
上司、部下といった会社の人間模様をうまく表現に取り入れています。
②bijorie ビジュリィ (ファッション)
ノンワイヤーブラ専門のランジェリーブランドです。
「締め付ける」というワードがこちらも使われていますが、
女性に馴染みの深い「恋」という視点をうまく取り入れています。ノンワイヤーである故に「しめつけない」という商品の魅力を上手く表現しています。
手法は、
「商品を違うもので置き換えてみる」
③生茶|キリン(飲料)
みなさんお馴染みキリン生茶のポスターです。
ストレートですが意外な発見があります。見慣れた「茶」という漢字の中にカタカナの「ホ」文字が。
生茶を飲んで一息つくような、そんな心地よさが伝わってきます。
商品の世界観を表現しながら、「小さな発見」を見るものに知らせる魅力的な例です。
まとめ
目に止まったキャッチコピーを因数分解していくと、良いキャッチコピーに共通する
「WHAT」「HOW」があるように感じます。
表面的なビジュアルを真似するのではなく、根幹にある手法を真似してみると魅力的なクリエイティブができあがるかもしれません。
まずは「何を伝えるのか?」を念頭に置いて考ええてみると、自ずと伝えたいことの輪郭が見えてくるような気がします。
今回挙げた手法は数例ですが、皆さんも気になったキャッチコピーから自分なりの引き出しを見つけてみてください。