企画の「き」VOL.11
- #Case study
皆さまも、そろそろ考えることに慣れてきたのではないでしょうか。
これまでやってきたことを振り返りながら、一緒に考えていきましょう!
問い
備考
シチュエーションや新聞を読むメリットから考えてみると、アイデアが思いつきやすくなる知れません。
考えてみた
お父さんが新聞をトイレで読んでいて中々出てこない、なんて話はもはや昭和かも知れませんが、
スマホで動画観たり、漫画を読んだり、本を読んでいたらついつい長居してしまう、なんて経験ありますよね?
そんな、人が思わず集中してしまうシチュエーションに滑り込ませるアイデア。
※画像は、TOTOが販売した、「トイレ川柳」の入選作を印刷したトイレットペーパー
ガムを噛んで集中力UP!なんて話をよく聞きます。
こちらも、先ほどのトイレットペーパーのように、シチュエーションと組み合わせたアイデア。
集中力がUPするタイミングで新聞を読んだら、知識になる情報もスッと入ってくるかも知れません。
こちらは、課題を掛け合わせるパターン。
赤信号の最中に新聞記事を横断歩道や信号機の横に表示させることで、信号無視を防止しつつ、新聞を読むきっかけを与えます。
事例
Gulf Newsは、ターゲットが朝コーヒーを飲むタイミングで「新聞を読む習慣」があることに着目し、国内の大手コーヒーチェーンとタッグを組んでプロモーションを企画。
お客さんがホットコーヒーを注文すると、店員は専用の印刷機でコーヒーカップのスリーブ(熱防止の紙製ホルダー)にニュースタイトルを印刷。
印刷されるニュースは、「Gulf News」のTwitterアカウントがTweetしたもの(全てWEB版のニュースタイトル)になっており、これにより常に最新のニュース・ヘッドラインをお客さんに提供することができるようになっています。
同時に該当のニュース記事にアクセスできるQRコードも印刷され、お客さんはコーヒーを飲みながら、ヘッドラインが気になった場合は携帯でQRコードを読み取って、記事の詳細を閲覧することができるという仕掛けになっています。
結果、2週間でTwitterのフォロワーが2,900人増加。
ニュースサイトへのアクセス数は41%増えて、新聞の購読数も2.8%アップという結果になったそうです。
まとめ
「新聞を読むのが習慣」が47.3%…なぜ月ぎめで新聞を取るのか、その理由をさぐる(2021年度版)
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20211218-00272421
新聞を読んでいる人って、月ぎめで新聞を取っている人が多いイメージがあります。
つまり、「毎朝新聞が届く=習慣になっている」ということが、新聞を読んでいない人との大きな違いな気がします。
新聞の電子版もサブスクの月契約だったり、毎朝駅で新聞を買う人とかも、習慣になっているんです。
そう考えると、本日の広告勉強会の「考えてみた」や「事例」でシチュエーション起点のアイデアが多かったのもうなずけます。
池上彰さんも、「親の世代が新聞を読んでいないことも増えました。自宅に新聞がないため、新聞を読む習慣がないまま大人になります。」と言ってました。
https://toyokeizai.net/articles/-/312181
つまり、新聞を読む人と読まない人の違いである「習慣」を作ってあげることが今回のポイントになります。
特定のシチュエーションにマッチすることをカスタマーに伝える。
その結果、新聞っていいじゃんと思うきっかけを与えることが、重要なのではないかと思うのです。