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「考えさせる」クリエイティブ

  • #Case study

日本の広告は「直接的な表現」が好まれる傾向にあります。

それは、ストレートな意思表示の手段あり、その事自体を否定するつもりはありません。



しかし、ふと立ち止まって考えさせられる広告や示唆に富んだ広告は、

「広告」という枠組みを超えて、人々の心に働きかける力があり、

それを「生み出していくこと」は、とても価値のあることだと思うのです。


そうした「作品」がもっと日本にあってもいい。

今回はそんな視点からいくつかの海外事例を抽出することにしました。

①「人生最後の10年間をどう生きたいですか?」 (ハート&ストローク財団・カナダ)

 

 
内容:
ある男性の、人生最後の10年間を描くCMです。平均的なカナダ人の最後の10年は病気の状態で過ごすと言われ、健康寿命の価値、健康管理の大切さとは一体何かを、あらためて考えさせられる内容となっています。

②「ウーマン・イン・ゲームズ 」
(#ジェンダースワップ フランス)

 

内容:
男社会のゲーム業界の中で制作されている女性キャラクターたちは、必要以上に性的な描写が誇張されています。そこで、男女のキャラクターの動きを入れ替え、その不自然さを浮き彫りにすることで、ジェンダーギャップについて考えさせる内容となっています。

③「ミステイクス」(ニュージーランド トランスポーテイション・エージェンシー)

 

 
内容:
事故の数秒前に時間が止まり、ドライバーが車を降り、当事者たちの思いを見せた後に、絶望的な事故を見せることで、衝撃度を高めています。ドライバーが忘れがちな「車を運転すること」の責任やリスクついて考えさせられるCMです。

まとめ

送り手側が、一方的に言いたいことを主張するのではなく、

広告表現やストーリーの中に、視聴者自身が「何らかの考えるための余白を残す」ことが
優れたクリエイティブに共通するポイントのように思います。

Planner

TANAKA502

田中502

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