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企画の「き」VOL.17

本日の広告勉強会は、「日常にある問題の解決方法について考えてみよう」の第17弾です。
ちょっと久しぶり?なアイデアを考える時間です!
それでは今回も、張り切って一緒に考えていきましょう!

問い

ヒント

どうすれば水不足を解消することができるか?
上にある例以外にもたくさんあるとは思いますが、まずはゴールを設定することが大切だと思います。
単に「飲める水を増やします」だと、それはアイデアでもなんでもないので、
「飲める水を増やす」ために、どんなアイデア(プロセス)を生み出すかがポイントになります。

事例

ペルーのブジャマという小さな集落のすぐそばにつくられたOOH。
仕組みは、空気中の蒸気を凝縮して水にし(この地域の湿度は約98%)、それを一連のフィルターに通し、さらに紫外線ランプで浄化するというもの。
きれいな水はタンクに集められ、通りすがりの人が使えるように蛇口から配水されます。
この看板は、屋外広告を所有するクリア・チャンネル・ペルー、リマにある工学技術大学(UTEC)の研究者、広告代理店fcbのパートナーシップによって生み出されたそう。
「飲める水を増やす」ために、空気中の蒸気を凝縮して水に変えるという、驚きのOOHですね。
湿度約98%という地域特性を活かしている点も素晴らしいです。

こちらはトルコの食器洗剤ブランドFinishが行った施策。
水道の蛇口に取り付ける節水シャワーはよく販売されていますが、わざわざ買ってまでつけようとは思えないですよね。
ただし、「節水」の効果は絶大なんです。

そこでトルコの食器洗剤ブランドFinishが考えたのは、この洗剤ボトルのキャップをシャワー蛇口として使えるようにしたら、ユーザーは気軽につけてくれるんじゃないだろうか?というアイデア。
家庭によって蛇口の種類は違うので、しっかり取り付けられて漏れも水圧による外れもないようにデザインするのは大変だったそうですが、これをトルコのご家庭全てで使うと、年間3500万トンの節水になるそう。
「節水」のため、そのままだとただ廃棄されてしまう洗剤ボトルのキャップを、シャワー蛇口として流用できるようにしたアイデアがとても魅力的ですね。

まとめ

これまでの企画の「き」では身近な問題の解決方法について考えてきましたが、

今回の課題はあまり身近ではないかもしれません。

現代の日本人にとって、水不足は想像しづらいですよね。

ですが、人間にとって水は生きていく上で不可欠です。

そして、水不足に苦しむ人々も実際にいて、多くの企業や国が支援しています。

いつか来るかもしれない「水不足を解消する」案件に、本日の広告勉強会での経験が活きれば幸いです。

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