禁煙プロモーション
- #Case study
時代の流れに逆らい、社内の喫煙者が半数以上を占める右脳事件。
そんな右脳事件では2021年、ついに福利厚生プログラムである非喫煙者手当が始まりました。(詳しくは右脳事件の人に聞いてみてください)
これで右脳事件も、世の中にいくばくか貢献できるかもしれません。
そしてプログラム開始とともに、続々と禁煙を開始した右脳事件の”元”喫煙者スタッフたちは、ガムを食らい、酒を飲み、滝に打たれ、瞑想をし、ニコチン不足が引き起こす離脱症状と日々闘っています。
そこで今回は、禁煙に取り組む誇り高き右脳事件スタッフたちと、それでもやめねーよ?なタバコに支配された右脳事件スタッフに禁煙プロモーションをご紹介します。
皆さまもご参考にしてみてください!
①American Lung Association(USA/)
タイトル:
Saved By The Scan
内容:
そびえ立つ山は…
肺にまつわる病気の予防・啓発活動を行うアメリカの非営利団体・American Lung Associationが、公開した啓発動画。
映像の中で女性が登る山は、彼女が15年間におよぶ喫煙生活で吸った1億2千万本のタバコ。
ナレーションでは『たとえヘビースモーカーであったとしても、禁煙し、スクリーニング検査を受ければ病気の早期発見が可能なのだ』いうことが語られます。
スクリーニング検査はCTスキャンなどによる肺がんの初期検査で、病気が進行するまで自覚症状が出にくい肺がんの早期発見に効果を発揮するのだそうです。
禁煙までの長くつらい道のり、そして病気に対する不安を“タバコの山”で表現し、検査を積極的に受けるよう呼びかけています。
②NICORETTE(UK/療法製品)
タイトル:
One Breath
内容:
一息が物語ること
イギリス人プロフリーダイバーのDaan Verhoevenさんにスポットを当てた映像。
空気タンクを背負わずに潜水をする様子を、本人によるナレーションとともに収めています。
自身も若い頃喫煙していたというVerhoevenさん。
父親を肺がんで亡くしたことをきっかけにきっぱりとタバコを止めましたが、禁煙して1週間も経たないうちに、それまでより40秒も長く息を止めていられるようになったそうです。
潜水中は、一定の深さを越えると肺やウェットスーツの浮力がなくなるので、フィンを使わなくてもゆっくりと沈んでいきます。
青く、深い海の底に引き込まれていくかのような感覚、そしてその景色は、限られた人しか体験することのできない神秘の世界。
ニコレットというと、タバコを擬人化した不気味なCMがお馴染みですが、こちらの動画は海の中の神秘的な光景が癒しを与えてくれます。
③Thai Health Promotion Foundation(タイ/政府組織)
タイトル:
The Message from the Lungs
内容:
この黒さはやばい
タバコを吸い続けると、煙に含まれる有害物質によって肺の細胞が破壊され、呼吸機能が低下していくと同時に、タールが肺に付着して真っ黒な肺になってしまいます。
しかしどれほど体にとって有害だと分かっていても、やはりやめられないのがタバコの依存性。
そこで人々の健康を推進するタイの政府組織・Thai Health Promotion Foundationは、『タバコによってどれだけ肺がダメージを受けるか』ということを喫煙者に訴えかけるため、同団体はバンコクのチュラーロンコーン大学医学部に協力を依頼し、タバコを50年間吸い続けて亡くなった男性の肺を摘出(もちろん本人の承諾を得ています)。
いわゆる、喫煙者の肺の写真などを見せて、危機意識を煽るプロモーションはよく見かけますが、喫煙によって黒くなった肺をここまで可視化してしまうとは驚きです。
肺は体内にあるため、普段見ることができません。
肺がどのくらい黒くなっているのか、X線写真を見てもピンとこず、ましてや他人の黒くなった肺を見せられても実感は湧かない。
この動画では、普段自分が日常的に触れているツール(インク)に黒くなった肺を置き換えることで、喫煙による弊害を実感しやすくするという施策を行うことで、強烈なメッセージを伝えることに成功しています。