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少し残念なCM 「リモート会議」篇

  • #Case study

二度目の緊急事態宣言発令に伴い、リモートワークを導入する企業も多く見受けられます。Googleは、2021年6月末までリモートワークを継続すると発表しています。
今回はリモート会議を軸にしたプロモーションを紹介していきたいと思います。その中でも、「この広告は少し残念。ココを改善すればもっと良くなるのに!」と思うようなプロモーションをあえてピックアップさせていただきました。今後、動画制作を考えている方の参考になればと思います。
※あくまでも個人の見解です。

①マンナンライフ(日本/食品)

タイトル:
Sクラッシュタイプの蒟蒻畑 リモート篇

内容:
商品がリモートで会話?

 


CGで制作されたクラッシュタイプの商品がリモートで会話しています。


リモートワークで運動不足な人達をターゲットにしているのは理解できますが、だからと言って商品自体がリモートでやりとりするという設定は理解し難い・・・。
食品とリモート通話に親和性があまり感じられません。
コロナ禍故の撮影を省いた措置なのかもしれませんが。

②サーブコープ ジャパン(日本/テレワーク支援サービス)

タイトル:
まだWeb会議つながってますよ!

内容:
web会議

 


web会議で、パンツ姿の部長が回線を切り忘れて恥ずかしい姿を晒してしまうというストーリー。


部長役のコミカルな演技が過剰で、パンツ姿で回線を切り忘れるという設定に既視感が否めません。リモート会議をテーマとして扱うのであれば過剰な演出ではなく、逆に演出感のないリアルな表現が求められるはずです。


また、面白いという導入口だけではターゲットの興味喚起を狙うには難しいように感じました。
サービスの導入を検討しているターゲットを明確化し、ターゲットが抱える具体的な問題をストーリーに組み込んで行く方が良いと思います。


ちなみに「パンツ姿で回線を切り忘れる」の元ネタは下記の動画のようです。
動画ラストのパンツ姿で逃げるシーンはお茶目で可愛いです。

 

まとめ

今回のテーマもそうですが、世の中での流行りや共通イメージは共感を呼びやすい一方で、扱い方を間違えると意図しない方向へ行ってしまいます。
様々な動画であふれた現代では、動画制作以前の戦略がより重要です。コアターゲットやセールスポイントの整理、それに即した企画や演出がなされないプロモーションは埋もれてしまいます。
それらを踏まえた上で、「限られた予算をプロモーションのどこに投下するか」が鍵だと思います。
楽天スーパーセールのCMはいい例だと思います。映像自体はシンプルですが、ナレーションに重きを置いて印象的な広告に仕上げています。
ナレーターに声色が特徴的な声優さん、若本 規夫さん(ドラゴンボールのセル、サザエさんのアナゴさんの声)を起用しています。

 

今回リモート会議をテーマにしましたが、対面での意思疎通が難しくなった分、「どのように連携を図り共通認識のズレをなくしていくか」ということが動画制作進行においても課題になると感じました。
最後にリモート会議をテーマにした秀逸な動画を紹介して終わります。

③赤城乳業(日本/食品)

タイトル:
ガツン、とみかん「リモートで、ガツン篇」長尺

 

Planner / Marketer

TAKEI Shota

武井 祥太

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