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ジェンダー差別と広告

性別の違いによる偏見や差別について
動画広告の観点から考えてみましょう。

①Heineken (オランダ/飲料)

タイトル:
Cheers to all

内容:
バーでの”あるあるシーン”をオシャレに演出。

 


女もビール飲む。というCMだと、女性差別になってしまう。
男でもカクテルを飲む。というコピーと、きわどい演出に挑戦し、話題化に成功した。

②宮城県 (日本/観光)

タイトル:
凉・宮城(りょう・ぐうじょう)

内容:
壇蜜主演により、宮城県への観光促進を狙う
プロモーション動画。

 

 

下ネタだらけの内容で炎上したが、問題の本質は
最初のナレーションではないか。”妻は夫に対して
もてなすことが使命”という価値観に対して、
誰も違を唱えていないことの方が問題だ。

 

 

県は批判を受け削除。
しかし結果的に150万回以上再生され、
皮肉にも話題化には成功した。

③ハウス食品(日本/食品)

タイトル:
ハウスシャンメン

内容:
1975年、日本でジェンダー問題が指摘され、
放送中止に追い込まれた記念すべき最初の案件。

 

 


「わたし、つくるひと。ぼく、たべるひと。」という
コピーが、性別による役割分担の決めつけと、婦人団体から抗議を受けたことが放送中止につながった。
尚、1975年は、国連が女性の地位向上を目指して設けた
「国際女性年」として知られている。

まとめ

広告業界において私たちは、
特定の性別や年齢を
ターゲットとして意識するあまり、
差別や偏見につながる表現にづかずに、
制作をしてしまう危険性があります。

その根源にあるのは、
私たち日本人が
幼少期の頃から美徳として刷り込まれてしまっている
男はこうでなければならない。
女はこうあるべきという
無意識の差別意識では無いでしょうか。
そのことに一人ひとりがまず、
問題意識を持つこと。
その上で、
慎重な制作を
心がけていくことが
求められています。

 

 

Planner

TANAKA502

田中502

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